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【11度目の決戦】ジャイアンツ×ホーククスの日本シリーズの歴史【後編】

この記事は【11度目の決戦】ジャイアンツ×ホーククスの日本シリーズの歴史【前編】の続編です!

 

 

yakyuukiroku.hateblo.jp

 

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1961年

ジャイアンツは川上哲治を監督にして臨んだ初めての日本シリーズ
1959年の屈辱の4連敗をお返しする絶好の機会でした

 

しかし、第1戦。南海のスタンカの前に打者27人の完封勝利に抑え込まれ、日本シリーズ9連敗の不名誉な記録を打ち出します

 

負けられない第2戦。南海の2番手に入った『最後の30勝投手』こと皆川を攻め立て、屈辱の日本シリーズ10連敗をまぬがれます

 

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第3戦にも勝利したジャイアンツでしたが、第4戦は南海を打ち崩せず9回2死と追い込まれます

 

巨人の藤尾が力のない打球を一塁方向に打ち上げ、ゲームセットかと思われましたが、この打球を南海の寺田が捕球できず。
続く長嶋の打球も南海守備陣が処理できずに2死満塁としてしまいます

崖っぷちに追い込まれた南海でしたが、バッター宮本を2-1と追い込み、投げ込んだ投球も外角低めにズバッと決まってゲームセッ...トとはならず、ボールの判定!

 

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捕球した野村。投球したスタンカが主審に詰め寄りますが判定変わらず、次の投球を宮本が打ち返しジャイアンツが逆転サヨナラ勝利

 

次戦を野村のホームランやスタンカの完投勝利でモノにしましたが、最終第6戦にスタンカが負け投手となり南海は敗戦

 

ジャイアンツに6年ぶりの日本一の座を受け渡しました

 

<戦績>

巨人 4ー1 南海(○○○●○)
MVP:宮本敏雄(巨)

 

【主な出場選手】
宮川睦夫(南)
スタンカ(南)
王貞治 (巨)

 

1965年

前年3位に終わったジャイアンツが2年ぶりにセリーグを制覇し、日本シリーズへと進出した

 

第1戦に国鉄から移籍してきた金田正一が登板すると南海打線を2失点に抑える好投を見せます

 

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一方の打線も南海の杉浦から王の2発などで得点を重ね、先に1勝を手に入れます

 

第2戦、3戦ともに長嶋のホームラン、『八時半の男』宮田の好リリーフで勝利をおさめ、3勝0敗とシリーズを有利に進めます

 

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第4戦こそ落としますが、翌日に因縁の杉浦から延長10回に得点を奪いサヨナラ勝利で日本一を掴み取りました

 

そして、ジャイアンツはこの瞬間から伝説のV9ロードを爆進していくのでした...

 

 

<戦績>

巨人 4ー1 南海(○○○●○)
MVP:長嶋茂雄(巨)

 

【主な出場選手】
広瀬叔功(南)
金田正一(巨)
宮田征典(巨)

 

1966年

V2を達成したジャイアンツとV3の南海との決戦

 

とはいえ、V9の2年目と結果がわかりきっているので簡潔にご紹介すると、

 

第1戦を12得点で勝利したジャイアンツでしたが、第2戦は2得点と打線が沈黙。


互角の勝ち星でシリーズは中盤へと向かいます

 

第3戦は中盤に両軍得点を重ねますが、王のホームランなどジャイアンツが地力の差で勝り試合をモノにします

 

第4戦も王のホームランに金田の完投勝利という昭和プロ野球を凝縮したような戦いで勝利

 

第5戦こそ延長14回の末、逆転サヨナラ負けを喫しますが、翌日に南海のエース皆川を攻略しゲームセット

 

2年連続での栄冠を手に入れました。

 

<戦績>

巨人 4ー2 南海(○●○○●○)
MVP:柴田勤(巨)

 

【主な出場選手】
渡辺泰輔(南)
城之内邦雄(巨)
森祗晶(巨)

 

 

1973年

この年、ジャイアンツは黄金期の終焉を予感させるペナントレースでした
リーグ優勝を果たすも勝率は.523、貯金わずか6での優勝でした

 

対する南海も前期優勝を果たしながら、年間通じてはパリーグ3位という低調ぶりでの日本シリーズ進出であり、南海最後の日本シリーズとなります

 

そんな状況で迎えた1973年の日本シリーズ、第1戦に登板した南海の江本孟紀ジャイアンツ打線を3失点に抑えるますますの投球で先に1勝を掴みとります

 

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シリーズを通じて長嶋を欠いたジャイアンツは、第2戦も貧打に苦しみますが、延長11回の末なんとか勝利します

 

打撃に苦しむジャイアンツでしたが、第3戦の先発 堀内がまさかの大活躍

 

9回を2失点に抑えるピッチングに加え、打っても二本の本塁打で三打点をあげる活躍をみせ、日本シリーズ通算11勝目をマークします

 

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堀内に触発されたジャイアンツ打撃陣は、第1戦で完投負けした江本から2回までに4点を奪いノックアウトさせ第4戦を勝利すると

 

迎えた第5戦でも初回に王が2ランホームランを放ち勝ち越しを決めると、そのままリードを保ってジャイアンツが完勝

 

長嶋不在のなか、日本シリーズ9連覇を達成する球史に残る偉業をやってのけました

 

<戦績>

巨人 4ー2 南海(○●○○●○)
MVP:堀内恒夫(巨)

 

【主な出場選手】
門田博光(南)
高田繁(巨)
江本孟紀(南)

 

 

2000年

 

17年ぶりに実現した強豪同士の1戦

 

何より注目されたのが、両球団の監督がホークスを苦しめ続けた長嶋・王のONコンビが、片やジャイアンツの監督として、片やホークスの監督としてあいまみえたことでしょう

 

東京ドームで始まったON決戦
その始まりも往年の両選手のように華やかなものでした。

 

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初回にジャイアンツの主砲松井秀喜が先制のホームランを放つと、次の回、ソフトバンクの正捕手 城島がソロホームランで追いすがります。

 

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その裏、仁志がタイムリーを放ち試合を優位に進め、このまま逃げ切りたい巨人でしたが、7回に工藤が松中に同点ホームランを打たれ試合は振り出しに戻ります。

 

どうしても初戦を取りたい両チームでしたが、9回にリリーフで入った槙原が代打:ニエベスにホームランを打たれそのままゲームセット

 

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初のON決戦は王の勝利で幕を開けます

 

続く第2戦
ジャイアンツは序盤に3点を入れ試合を優位に進めますが、迎えた5回

 

守備の乱れからダイエーを勢いづかせ、この回打者一巡の猛攻を浴び6失点

 

7回にも城島に2試合連続でホームランを浴びるなどしてダイエーが2連勝を飾りました

 

本拠地で連敗を喫したジャイアンツは福岡ドームでの戦いに上原を送り出します

 

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2回に高橋由伸のホームランなどで3点を先制するも、その裏に城島の3試合連続のホームランと井口のタイムリーで同点に追いつかれます

 

このままズルズルいきたくないジャイアンツは、すぐさま反撃に出ます。

 

二岡のタイムリーでダイエーの先発 ラジオをノックアウトすると、続く渡辺からも得点を重ねダイエーを突き放します

 

その後は徐々に本調子を取り戻した上原が0で抑え、最終回は岡島がダイエー打線を封じ、ジャイアンツがこのシリーズ初勝利をあげます

 

迎えた第4戦はこれまでの打撃戦が嘘のようにロースコアの投手戦が展開されます

 

両軍初回に1点づつ得点を入れると迎えた2回
ジャイアンツの江上がソロホームランを放ち、そのまま試合はゲームセット

 

両軍のリリーフが粘りのピッチングを見せる好ゲームとなりました。

 

2勝2敗で迎えた第5戦はまさに高橋劇場でした

 

高橋由伸が2回に先制のソロホームランを放つと、絶好調の高橋由は8回にも2点タイムリーをマークし、この試合1ホーマー3打点の活躍を見せます

 

投げてはルーキーの高橋尚成ダイエー打線を12奪三振完封勝利

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2人の高橋の手によってジャイアンツが2000年代初の日本一の栄冠に王手をかけます。

 

これまで外弁慶が続いていたこのシリーズ、場所を東京ドームに戻しダイエーは立て直しを図ります

 

すると、3回に鳥越が先制のタイムリーを放ち試合の主導権を握ります。

 

しかし、その裏 投手のメイに四球を出すと、続く1番 仁志にタイムリーを打たれ同点を許します

 

流れを渡したくないダイエーはここでピッチャーを交代しますが、時すでに遅し。この回4失点すると、5回にも5点を失い勝負あり。

 

伝説のON決戦はジャイアンツの勝利で幕を閉じました

 

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<戦績>

巨人 4ー2 ダイエー(●●○○○○)
MVP:松井秀喜(巨)

 

【主な出場選手】
城島健司(ダ)
松中信彦(ダ)
清原和博(巨)

 

いかがだったでしょうか?
近年のソフトバンクの強さから、けっこう互角な戦いかな?と思っていましたが、蓋を開けてみると9勝1敗で圧倒的にジャイアンツがリードしている歴史が判明しました!

 

ここまで2連敗と勢いのないジャイアンツですが、ここから奇跡の日本一はあるのか⁉︎

 

それともソフトバンクが雪辱を晴らすのか!

 

過去の歴史も振り返りつつ、因縁の一戦の行方を見守りましょう!