セリーグの2番手捕手の成績を確認してみたよ
2019年のペナントレースも終盤に差し掛かりましたね
セリーグではCS争い、パリーグは首位争いと、近年稀に見る大混戦を繰り広げています
そんなペナントレースの終盤を占うのは選手層の厚さが重要になってきます。多分。
ということで、今回は縁の下の力持ち
セリーグの2番手捕手の成績をまとめてみました。
巨人
昨シーズンオフには西武から炭谷捕手を人的補償をかけてでも獲得しました。
開幕前には捕手5人体制か!?
と言われていましたが、蓋を開けてみると昨シーズンと同じく小林選手が87試合出場と正捕手の座を守っています
そんなジャイアンツですが、2番目に出場が多かったのは炭谷捕手でした。
【2019年成績】
と小林選手以上の打撃成績を上げており、ジャイアンツ躍進の要因となっています
炭谷捕手の場合は、これまでの2番手捕手のように正捕手が退いたときの交代要因ではなく、最近流行している併用での起用が多いことから試合勘もなくさず、休養も取りながら出場できているのが大きいでしょう。
しかし、2番手捕手としては破格の1億5000万円という年俸がかかっており、これを安いと捉えるか高いと捉えるかは賛否が分かれるところでしょう。
横浜
続いてはラミレス政権になってからはすっかりAクラス常連の横浜DeNAベイスターズです。
谷繁選手以降、育てては出て行かれ、育てては出て行かれを繰り返してきましたが、2019年現在もっとも試合に出場しているのは元オリックスの伊藤光選手でした
出て行かれるなら獲得してまえ!の精神で伊藤選手をレギュラーに据えたベイスターズ
若干同情もしたくなる2番手捕手は嶺井選手でした。
今シーズンの成績は、
【2019年成績】
と一時ケガで離脱した伊藤選手の穴を埋めるにはまずまずの成績を収めています。
今シーズンFA権を獲得した伊藤選手の去就によっては来シーズンの試合出場に大きな変化がみられそうです!
広島
続いては現在リーグ3連覇中の広島カープです!
まさに黄金期を支えた扇の要といえば會澤翼選手ですが、2番手捕手争いもかなり豪華です
長年カープを支えた石原捕手や競合ドラ1の中村奨成選手
野球ファンが密かに注目する坂倉捕手でもなく、今シーズン2番目に出場が多かったのは磯村嘉孝選手でした。
【2019年成績】
試合 62
打席 114
打率 .286
本塁打 4
打点 21
OPS .801
今シーズンはかなり打ちまくっており、途中から守備につくという従来の2番手捕手というより、代打での出場も期待できる万能型2番手捕手というのが今シーズンの磯村選手の特徴です。
絶対的レギュラー會澤選手が今シーズンFA権を行使するのではないかと噂されており、来シーズン以降は坂倉・中村選手との豪華なレギュラー争いが展開されるかもしれません!
今シーズンから正捕手としてタイガースを優勝に導いた矢野氏が監督に就任した阪神ですが、出場するキャッチャーは豪華な顔ぶれが並びます。
正捕手として梅野選手がリーグ屈指の守備とバッティングを披露しており、122試合出場、ホームラン8本・打率257を記録しています。
まさに変える必要なし!と言いたくなる梅野選手の成績ですが、ベンチには病魔に打ち勝ったあの選手が控えています。
その選手とは、原口文仁選手!
今年1月に大腸ガンの手術を受けるも6月のロッテ戦で復活のタイムリーヒットを放ちます。
その後も出場を重ねた原口選手の今季成績は
【2019年成績】
と病気明けとは思えない活躍を見せています。
バッティングには定評のある原口選手なので、来シーズン以降どのような形で試合に出てくるのかが楽しみな選手です。
中日
谷繁選手以降キャッチャーが定着しない中日ですが、今シーズンは捕手事情に大きな動きがありました。
昨シーズン日本ハムから大野奨太選手を獲得するも年間通じて一番出場が多かったのは松井雅人選手でした。
しかし、今シーズンはこれまで出番のなかった加藤匠馬選手を積極的に出場させ、出番にあふれた松井選手をトレードで放出するという行動に出ました。
そんな激動の中日の2番手捕手は木下拓哉選手
今季成績は
【2019年成績】
とまずまずの成績を収めています。
そのほかにも大野奨選手が32試合。武山選手が30試合出場とまさに予断を許さない争いが続いています。
ヤクルト
最後は今シーズン最下位が濃厚なスワローズ
正捕手として中村選手が出ずっぱりな状況が続いている中、
2番目に出場が多かったのは西田捕手でした。
今季成績は
【2019年成績】
と2番手捕手としては及第点を残していますが、これといった強みが発揮できていないので来シーズンまでに何かしら突き抜けた点ができるとチーム全体の戦力が上がりますね。
いかがだったでしょうか?
これまでは絶対的レギュラーが長年試合に出つづけることがキャッチャーの常識で、2番手捕手は守備特化型やベンチ盛り上げ要因であることがほとんどでした
最近はキャッチャーに求められることが多くなってきたこともあり、2番手捕手にも出場機会が多くなってきたので、思ったよりみんないい成績残していると思いませんでしたか?
もうすぐシーズンオフ。
正捕手だけでなく、2番手捕手まで考えてドラフトやFA、トレードを楽しみましょう!