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2年目のジンクスってホント?新人王の翌年の成績を調べてみた①

プロ野球では活躍しているルーキーに対して『2年目のジンクスが心配だなぁ』とよくいいます。

 

1年目はどの球団も対戦データがないから活躍できただけで、データが積み重なった2年目には攻略されてしまうといったものです。

 

そこで今回は過去に新人王を受賞した年の成績と翌年の成績を比較して、2年目のジンクスは本当に存在するのかをご紹介していきます!

 

今回は2018年から2014年までの新人王の成績を見てみましょう。

 

 

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 2018年

※2年目の成績は9/19現在の成績です

 

セリーグ

東克樹

 

新人王獲得時

登板  24

投球回 154.0

防御率 2.45

勝利  11

敗戦  5

セーブ 0

 

2年目の成績

登板  7

投球回 38.1

防御率 3.76

勝利  4

敗戦  2

セーブ 0

 

パリーグ

田中和基

※2年目に受賞

 

新人王獲得時

試合  105

安打  112

打率  .265

本塁打 18

打点  45

盗塁  21

 

翌年の成績

試合  59

安打  30

打率  .188

本塁打 1

打点  9

盗塁  3

 

昨年新人王を獲得した2名です

どうやら東投手、田中選手ともに成績を落としているようです。

 

特に田中選手は長打力と走塁のどちらでもリーグ屈指の成績を上げていた前年に比べ、今年はイマイチ成績を伸ばすことができていませんでした。

 

 

2017

セリーグ

京田陽太

 

新人王獲得時

試合  141

安打  149

打率  .264

本塁打 4

打点  36

盗塁  23

 

2年目の成績

試合  143

安打  136

打率  .235

本塁打 4

打点  44

盗塁  20

 

パリーグ

源田壮亮

 

新人王獲得時

試合  143

安打  155

打率  .270

本塁打 3

打点  57

盗塁  37

 

2年目の成績

試合  143

安打  165

打率  .278

本塁打 4

打点  57

盗塁  34

 

史上初のWショートでの新人王が誕生した年です。

どちらも俊足好守の遊撃手で、同じようなタイプの二人が受賞した珍しい年でもあります。

 

2年目以降京田選手はウェイトトレーニングに力を入れたため、内野安打が減った分打率が落ちています。

 

一方の源田選手は打率、盗塁ともに前年と同様の水準を保っており、チームの優勝に大きく貢献しました。

 

 

2016

セリーグ

高山俊

 

新人王獲得時

試合  134

安打  136

打率  .275

本塁打 8

打点  65

盗塁  5

 

2年目の成績

試合  103

安打  82

打率  .250

本塁打 6

打点  24

盗塁  6

 

パリーグ

高梨裕稔

※3年目に受賞

 

新人王獲得時

登板  37

投球回 109.2

防御率 2.38

勝利  10

敗戦  2

セーブ 0

 

翌年の成績

登板  22

投球回 117.1

防御率 3.68

勝利  7

敗戦  7

セーブ 0 

 

ドラフトの歴史を大きく変えた←高山選手の登場です。

一年目から積極的にバットを振る姿勢がうまくハマり新人王を獲得した高山選手でしたが、2年目には出場機会に恵まれず成績を落としています。

 

3年目に新人王を獲得した高梨投手は、先発中継ぎを行ったり来たりしていたのを踏まえると、先発として及第点を年間通じて出し続けたと言えるでしょう。

どちらの成績の方が優れているかは微妙ですが、2年目のジンクスにはまったとまではいいがたいですね。

 

 

 2015

セリーグ

山崎康晃

 

新人王獲得時

登板  58

投球回 56.1

防御率 1.92

勝利  2

敗戦  4

セーブ 37

 

2年目の成績

登板  59

投球回 57.2

防御率 3.59

勝利  2

敗戦  5

セーブ 33

 

パリーグ

有原航平

 

新人王獲得時

登板  18

投球回 103.1

防御率 4.79

勝利  8

敗戦  6

セーブ 0

 

2年目の成績

登板  22

投球回 156.

防御率 2.94

勝利  11

敗戦  9

セーブ 0

 

先発型の有原投手と救援の山崎投手が新人王を獲得しています。

 

有原投手は受賞当時『史上最低の新人王』とまで言われましたが、翌年11勝をあげアンチの声も黙らせる快投を見せました。

 

新人から一貫して横浜の抑えを任されている山崎投手ですが、2年目の成績は前年に比べると見劣りしてしまう内容でした。

しかし、クローザーとして30Sを上げていることからこちらも2年目のジンクスとまではいえません。

 

 

2014

セリーグ

大瀬良大地

 

新人王獲得時

登板  26

投球回 151

防御率 4.05

勝利  10

敗戦  8

セーブ 0

 

2年目の成績

登板  51

投球回 109.1

防御率 3.13

勝利  3

敗戦  8

セーブ 2

 

 パリーグ

石川歩

 

新人王獲得時

登板  25

投球回 160

防御率 3.43

勝利  10

敗戦  8

セーブ 0

 

2年目の成績

登板  27

投球回 178.2

防御率 3.27

勝利  12

敗戦  12

セーブ 0

 

この年 新人王を受賞した二人はまさに新人王投手の平均点のような成績でした。

 

カープの大瀬良投手は先発としての成績が振るわず、シーズン途中から中継ぎへの移動を命じられてしまいました。

それでも50試合に登板し、チームに貢献しているので、2年目のジンクスになったはなったけどなんとかなったという奇妙な例です。

 

石川投手は前年より若干成績を伸ばしており、さすが社会人出身。安定した成績を残しています。

 

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今回は2018年から2014年までの新人王の翌年の成績を調べてみましたが、印象ほど2年目のジンクスにハマっていないな。という印象でした。

 

その反面、次の年におもいっきり成績が伸びた選手もいませんでしたね。

 

もしかしたら近年のデータ活用によって攻略されるだけでなく、弱点にもきちんと対応できるように野球界が変化していっているのかもしれませんね。

 

とはいえたった5年分のデータだけで論じるのもあんまり良くないので、続いては2013年から5年分の新人王で検証してみましょう

 

 

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