2年目のジンクスってホント?新人王の翌年の成績を調べてみた②
この記事は2年目のジンクスシリーズ第二弾です!
前回の記事はこちら!
さて今回は2013年から2009年までを検証していきます。
2013
小川泰弘
新人王獲得時
登板 26
投球回 178
防御率 2.93
勝利 16
敗戦 4
セーブ 0
2年目の成績
登板 17
投球回 108.1
防御率 3.66
勝利 9
敗戦 6
セーブ 0
則本昴大
新人王獲得時
登板 27
投球回 170
防御率 3.34
勝利 15
敗戦 8
セーブ 0
2年目の成績
登板 30
投球回 202.2
防御率 3.02
勝利 14
敗戦 10
セーブ 0
この年の新人王候補には菅野投手や藤浪投手、現在メジャーリーガーの大谷選手がいた豊作年でした
そんな中、新人王を受賞した小川投手と則本投手。お互い凄まじい成績です。
小川投手は新人年にいきなり最多勝の16勝をマークしています。
その反動か2年目には勝ち星が9と落ち込んでおり、十分な成績ではありますが-7勝しているので2年目のジンクスと言わざるを得ないでしょう。
パリーグの則本投手は1年目に開幕投手&日本一を経験しており、
翌年もエース田中が抜けた穴を埋めるべくなんと202.2回も投球しています。
勝ち星こそ減りましたが、ローテ優先度が上がったことを考えれば、むしろ前年より大きくチームに貢献してると言えるでしょう。
2012
新人王獲得時
登板 27
投球回 172.2
防御率 1.98
勝利 9
敗戦 11
セーブ 0
2年目の成績
登板 23
投球回 149.1
防御率 3.74
勝利 12
敗戦 6
セーブ 0
新人王獲得時
登板 72
投球回 75.1
防御率 1.67
勝利 2
敗戦 2
セーブ 1
H 41
2年目の成績
登板 68
投球回 62
防御率 2.76
勝利 2
敗戦 6
セーブ 33
H 9
この年は統一球を使用していた2012年と反発係数が高まった2013年にまたがっているので一概には言えませんが、両投手ともに防御率が悪化しています。
特に野村投手は防御率1点台ながら9勝に止まった新人年に比べ、防御率3点台後半の翌年には12勝をマークしています。
同じく益田投手も前年に比べ1点以上防御率は悪化していますが、68試合登板、防御率2点台なので十分に通用していると胸をはれる成績です。
2011
新人王獲得時
登板 29
投球回 200
防御率 2.03
勝利 11
敗戦 11
セーブ 0
2年目の成績
登板 27
投球回 169.2
防御率 2.86
勝利 10
敗戦 10
セーブ 0
新人王獲得時
登板 55
投球回 127.2
防御率 2.61
勝利 5
敗戦 7
セーブ 22
2年目の成績
登板 27
投球回 178
防御率 2.43
勝利 13
敗戦 9
セーブ 0
まさにバッター不遇の時代、2011-2012シーズン。統一球期間です。
両投手ともに2点台の防御率を2年連続で記録しています。
強いていうならば、澤村投手は投球イニングが30回減っているのはマイナスポイントでしょう。
牧田投手は新人年に先発、抑えの二刀流で活躍し、翌年は先発投手として13勝をマークしており、2年連続で十分な成績を残しました。
2010
新人王獲得時
試合 128
安打 124
打率 .288
本塁打 19
打点 52
盗塁 12
2年目の成績
試合 140
安打 164
打率 .316
本塁打 17
打点 69
盗塁 19
※2年目に受賞
新人王獲得時
登板 39
投球回 72
防御率 2.63
勝利 10
敗戦 1
セーブ 0
H 1
2年目の成績
登板 60
投球回 59.2
防御率 1.66
勝利 1
敗戦 3
セーブ 0
H 23
昨シーズンオフに広島へ移籍した長野選手。
2度にわたってドラフトを拒否したかいあって念願の巨人に入団しました。
2年目には前年を上回る成績を残し、首位打者を獲得しています。
2年目のジンクスなんて関係なく、大きく飛躍した選手です。
榊原投手は一年目に先発や中継ぎを行ったりきたりしていましたが、2年目には中継ぎエースへと成長。
ジンクスなんて微塵に感じさせない両選手でした。
2009
松本哲也
※3年目に受賞
新人王獲得時
試合 129
安打 109
打率 .293
本塁打 0
打点 15
盗塁 16
2年目の成績
試合 94
安打 91
打率 .287
本塁打 0
打点 22
盗塁 17
新人王獲得時
登板 70
投球回 79.2
防御率 1.47
勝利 5
敗戦 2
セーブ 0
H 34
2年目の成績
登板 71
投球回 82.1
防御率 2.30
勝利 4
敗戦 3
セーブ 1
H 38
育成から這い上がった松本選手。
その活躍ぶりはCMに起用されるほどの大フィーバーでした。
攻走守ともに前年並みの成績を残していますが、出場試合自体は減少傾向になりました。
沢村賞にも輝いた攝津投手は当初中継ぎとして活躍しています。
防御率自体は1点近く上昇していますが、前年を上回る71試合登板、81イニングの投球を見れば活躍のほどが伺えます。
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今回は5年前から10年前の新人王を調べてみました。
前回同様、大きく成績を落とした選手は見受けられず、近代野球では一年目に結果を残せれば翌年もそれなりに成績が残せるのではないか?という結果になります。
次回の記事では2008年から2004年までの新人王の成績を比較していきます。