CSで下剋上したチームをまとめてみたよ【パリーグ編】
みなさんこんにちはいちごじです!
CSも佳境をむかえており、早ければ今日にもジャイアンツが日本シリーズ進出を決めそうです。
セリーグでは過去12年間で3度しかなかったCS下剋上ですが、パリーグではソフトバンクが2連勝と、かなり優勢に進めている今日この頃です。
今日のブログは、前回書いた【セリーグ編CSで下剋上を果たしたチームをまとめてみたよ】の続編
パリーグのCS下剋上をまとめてみたので、お付き合いください!
2010
パリーグはCS導入以前にも『プレーオフ制度』を導入しており、ポストシーズンの歴史はセ・リーグより古く存在していました。
パリーグのポストシーズンといえば、さよなら負けをくらった斉藤和巳投手が助っ人選手に支えられて退場する姿や、松中選手の併殺打など、ソフトバンクが敗れる印象が強いんではないでしょうか?
そんな中、2007年に導入されたクライマックスシリーズでも、最初の被害者はあの球団でした。。
CS1stを3位で迎えたロッテは初戦から西武相手に苦しみます
同点で迎えた8回裏、好投を続けていた成瀬が一気に崩れこの回4失点。
さすがに勝負ありと思われました。
しかし9回表
西武の守護神シコースキーを攻め立てると、この回一挙4得点!
試合を延長に持ち込みます。
このまま引き分けでは終われないロッテは11回から登板した土肥に対して先頭の福浦和也
まさかのソロホームランでロッテが勝ち越し!
翌日も9回に同点に追いつき11回に勝ち越しを決める展開を決め、ファイナルステージへと駒を進めます。
迎えたCSファイナル
ロッテは大松のスリーランホームランで先制すると中4日で先発の成瀬が9回を1失点で押さえる魂の完投勝利をあげ、連日連投が続いた中継ぎ陣を休ませます。
第2戦でも清田が先制のホームランを放ち試合を優位に進めますが、3回までに3つのエラーを重ね、先発のペンをリズムに乗せることができず、3-1で敗戦します。
翌日も野手陣がピリッとしないロッテ野手陣
一回に先制を許すも中継ぎ陣が頑張り、1失点で試合を終わらせますが、ソフトバンク投手陣の前に打線が沈黙
1勝3敗(アドバンテージ含む)で崖っぷちに追いやられます。
しかし、ここからのロッテがすごかった
2回に19イニングぶりの得点を挙げると、その後もコンスタントに得点を積み重ね先発の渡辺俊介を援護
最終回に2点を失ったロッテですがこの試合をものにして、なんとか踏み止まります。
第5戦もソフトバンクの救援陣を打ちこみ勝利したロッテは3勝3敗で試合を最終決戦まで持ち込みました。
すると、最終戦まで持ち込まれ焦ったソフトバンクは、先発の杉内が満塁から死球、四球と完全に自滅のピッチングで5回に一挙4失点。
まさかのKOをくらいます
負けられないソフトバンクは中二日で本来先発の和田毅を登板させ、2回を無失点で切り抜けますが、
ロッテの先発成瀬にまたしても打線が沈黙。
完封負けを喫し、日本シリーズの進出をロッテに譲ることとなりました。
その後、ロッテは3位球団として史上唯一の日本一を達成しており、史上最大の下克上と言われるようになりました。
2018
そんなポストシーズンで苦渋を飲まされ続けたソフトバンクでしたが、昨年、いよいよ下剋上を達成します。
シーズンを西武との一騎打ちに敗れはしたものの首位打者の柳田に13勝コンビの千賀、石川という万全の体制でCSに臨みます。
CS初戦
初回に日ハムの近藤にソロホームランを打たれますが、その裏
柳田のタイムリーに続き、5番デスパイネがグランドスラム
初回から主導権を握ったソフトバンクが3-8で大勝します。
迎えた第2戦は7回に同点に追いつく粘りを見せますが、この年ブレークを果たした加治屋が八回に2失点してしまい、日ハムに逆大手を差されます。
迎えた最終戦
初回に明石が先制のホームランを放つと、その後もデスパイネの2発に加え、松田、中村晃にもホームランが飛び出し、すべてソロホームランでの5得点でファイナルシリーズ進出を決めました。
ファイナルステージ初戦の先発はバンデンバーグと、この年メジャー挑戦を表明していた菊池雄星
この年14勝と波に乗っていた菊池でしたが、ソフトバンクにはプロ入りからまったく勝てておらず、日本球界で最後の”宿題”へととりかかります。
その結果がどうなったか、
まさかの5回6失点でKO
これが学校だったら追試験が課せられていたでしょう。
初戦をとったホークスでしたが、翌日、逆に先発のミランダが2回7失点の大炎上
パリーグ最多勝を獲得した多和田から5点を奪いますが、反撃はここまで。
対戦成績を1勝2敗とします(アドバンテージ含む)
打ち合いが多いこのファイナルステージでしたが第3戦もド派手な試合展開となります
西武の先発は阪神から移籍していきた榎田。この年自身初の二桁勝利を挙げています。
そんな榎田に容赦がないソフトバンク打線
3回までに4得点を奪いKOすると、続く2番手十亀も打ちまくり2イニングで8得点
このシリーズから復帰した内川にも一発が飛び出しており、まさに万全の勝利を掴みとりました。
勝ち星をイーブンにして迎えた第4戦
両軍序盤から得点を重ね、3回終わって4-2でソフトバングがリードして中盤を迎えます
中盤以降、両軍チャンスを生かせずズルズル試合が動くなか、迎えた7回
3つのフォアボールで二死満塁として迎えるデスパイネ
球界屈指の鈍足で西武の源田から内野安打を勝ち取ると、この回一挙4得点
ソフトバンクが日本シリーズに王手をかけます。
両軍負けられない第5戦はこれまでにない熱い試合展開となります
初回に柳田が走者一掃のタイムリーツーベースで試合を決めたかと思われましたが、 王者ライオンズも黙っているわけにはいきません
5回に先日負傷退場していた森友哉がタイムリーを放つと、続くメヒアの併殺打の間に1点を返し、追い上げます。
6回にお互い1点を重ね、試合は4-3とソフトバンクのリードはわずか1点となります
突き放したいホークスは上林がタイムリースリーベースを放ち2点を追加
これで勝負あり!、、と思われたが
西武は8回裏に浅村の内野ゴロの間にしぶとく1点を追い上げ、試合をあきらめません
1点のリードを許して、試合は9回ツーアウト。
さすがにここまでか、、と思われた次の瞬間、
夏から調子を上げてきた中村剛也がソロホームランを放ち、試合に勝利するべく恐ろしい執念を見せます。
このまま一気にサヨナラ勝利!
とはいかず、後続が倒れゲームセット。
ソフトバンクホークスが悲願の下剋上で日本シリーズ進出を決定
その後、DeNAを下して2年連続での日本一を達成しました。
いかがでしたか?
千葉ロッテの下剋上があまりに有名で、もっとCSから日本シリーズに進出しているイメージだったんですけど、たった2回しかない珍しいことだったんですね〜
でも、そのわずかな2回のチャンスをどのチームもものにして、日本一を勝ち取っているんだからさすが”実力のパ” といった感じですね。
今年も2位に終わったソフトバンクが優勢ですが、一体どうなることやら、、
楽しく観戦していきましょう!