3位チームのCS突破率調べてみた【セ・リーグ編】
ペナントシーズンも終了し、戦力外通告の一時通告もひと段落して、いよいよオフシーズンって感じがしてきましたね。
どうも、いちごじです。
とはいえドラフトもあれば、CS、日本シリーズも控えており、まだまだプロ野球ファンの季節は終わりません!
ということで今回は、シリーズの行方を占うクライマックスシリーズについて調べてきました。
ただ勝敗を紹介するだけだとつまらないので、3位チームがCSでどこまで勝ち進んだか、日本シリーズを制覇できたのかに注目して書いてみました!
2007
CSが導入された一年目
ギリギリでAクラスに入り込んだのは阪神タイガースでした
2位中日ドラゴンズと1stシリーズを戦いますが、まさかの二連敗。
早々に秋の戦いは終わってしまいました。
※CSファイナルでジャイアンツを倒し日本シリーズを決めた中日ドラゴンズ
【戦績】
- H0-7D
- H3-5D
CS1st敗退
2008
前年、2位チームだった中日ドラゴンズに優勝チームであるジャイアンツが敗れたため、CSの仕様が大きく変更となりました。
そんな2008年の3位チームは前年に大番狂わせを起こした中日ドラゴンズ
それに対するは前年1stシリーズで敗退したタイガース
因縁の対決は阪神有利の京セラドームで行われましたが、岩瀬やウッズの活躍もあってドラゴンズがファイナステージに勝ち上がります。
前年の勢いそのままに初戦とった中日でしたが、さすがは球界の盟主ことジャイアンツ
李承燁やラミレスの勝負強いバッティングが随所に光り、6年ぶりの日本シリーズを決めました。
【戦績】
- D2-0H
- D3-7H
- D2-0H
CS1st突破
- D4-3G
- D2-11G
- D5-5G
- D2-6G
CSファイナル敗退
2009
CS導入から二連覇を決めていたジャイアンツですが、なんと三連覇を達成します。
そんな中、巨人・阪神・中日の三球団しか参加していなかったCSにもようやく新顔が登場します。
それはヤクルトスワローズ
これまでCS最強といわれていた中日からデントナの逆転2ランで初戦をものにしたスワローズ
しかし二戦目当日にユウキ、高木、野口のA型インフルエンザが判明すると、それが影響してか(多分関係ない)
まさかの二連敗。
初のCSは1st敗退となりました。
【戦績】
- Y3-2D
- Y2-3D
- Y4-7D
CS1st敗退
2010
ジャイアンツが前年まで三連覇しており、CSファイナルを確保していましたが、この年優勝したのは中日ドラゴンズ
ジャイアンツは3位に終わっており、挑戦者として甲子園に乗り込みます。
さすがはジャイアンツというところでしょう。二試合連続で2回までに先制を許しますが、小笠原のタイムリーや心強いリリーフで試合をつくり、タイガースに連勝。
ナゴヤドームへと進みます。
勢いそのままに、、!
と言いたかったのですが、ジャイアンツはまさかの二連敗。
三試合目には9回に岩瀬を攻め立て勝利しますが、翌日逆に久保が9回に打たれてサヨナラ負け。日本シリーズを逃しました。
【戦績】
- G3-1T
- G7-6T
CS1st突破
- G0-5D
- G0-2D
- G3-2D
- G3-4D
CSファイナル敗退
2011
ドラゴンズが球団史上初めて連覇を達成した2011年
この年CS1stの開催権を獲得したのはヤクルトスワローズ。挑戦者はジャイアンツという構図でした。
2007年のCS導入から4年連続で巨人と中日がファイナルステージを戦っていたので、今回もそうだろうと思っていました。
しかし、先発澤村を温存のため5回でおろしたジャイアンツは6回に高木が打たれまさかの敗戦
翌日は内海が好投しモノにしますが、最終戦に打線が沈黙し、最終回の小笠原のソロホームランだけに封じ込まれ、まさかの敗北
セリーグでCSが始まって初めてジャイアンツがファイナルステージの前で姿を消しました。
【戦績】
- G2-3Y
- G6-2Y
- G1-3Y
CS1st敗退
2012
3年ぶりにリーグ優勝を果たしたジャイアンツと落合監督退任後、高木守道監督が就任したドラゴンズがCSファイナルで合間見えます。
ということで、3位のヤクルトは1stで敗れたわけですが、なかなかの激戦だったことをみなさんは覚えてるでしょうか?
初戦こそ和田のホームランや中田賢一の好投で勝利したドラゴンズですが、続く2戦目にバレンティンがソロホームランを打ち込むと、投げる館山も6回無失点の好投。
3番手に翌日の先発が予想されていた赤川を使う徹底ぶりでヤクルトが最少得点で勝ち星を五分に直します。
迎えた最終戦。
中日の先発 山本昌から相川がタイムリーを放つとゲームはこう着状態に。
両軍得点を入れられず迎えた8回の裏。ヤクルトが2年連続でのファイナルを手に入れようかと思われた中、状況は二死満塁。
バッターは中日の主砲ブランコ、対するピッチャーは絶対的守護神バーネット。
その結末は、、
大逆転で満塁本塁打を決めたドラゴンズが6年連続でのファイナルステージ進出を決めました。
【戦績】
- D6-1Y
- D0-1Y
- D4-1Y
CS1st敗退
2013
この年、6年連続でファイナルステージに登場していたドラゴンズが4位になりました。
そのお陰(?)か広島カープが3位となり、初めてCSに進出しています
初戦は広島のエース前田健太vs高卒新人では初めてのCS先発となった藤浪晋太郎の戦い
4回に先制したカープはその後、3本のホームランを放ち大勝。
その翌日。
阪神は能見の先発が有力視されていましたが、メッセンジャーにすべてを託します。
無失点で迎えた6回にキラとエルドレットにタイムリーを許し逆転されると、その後失点を重ねて5点リードされ9回の裏へ
今シーズン限りで引退を表明していた代打・桧山が追い上げのツーランホームランを放ちますがここまで、阪神は4度のCS出場すべてファーストステージで敗退となりました。
さて、注目するのは3位チームでしたね。忘れてました。
1戦目、2戦目とここぞというところでヒットのでなかったカープ、最終戦ではチャンスすら作れずストレートで敗退しました。
【戦績】
- C8-1H
- C7-4H
CS1st突破
- C2-3G
- C0-3G
- C1-3G
CSファイナル敗退
2014
この年、昨年とまったく同じ1位巨人、2位阪神、3位広島という状況でCSがスタートします。
昨年の雪辱を果たしたいタイガースと2年連続でのファイナルステージを狙う広島の戦い
両軍の先発、マエケンvsメッセンジャーの好投で5回終了地点で0−0と熱戦が続きます。
迎えた6回。阪神の福留がソロホームランを放つと、そのリードを守り切った阪神が勝利します。
迎えた2戦目
広島の大瀬良が7回まで無失点で抑えると、対する能見は8回を無失点で答える投手戦が続きます。
このまま引き分けで終わると規定で勝ちあがれるタイガースは能見から守護神の呉昇桓に変えると、まさかの3イニングの大熱投!
12回を福原が抑えると、規定により試合終了。
タイガースが球団初のファイナルステージ進出。3位カープは昨年のようにはいきませんでした。
【戦績】
- C0-1H
- C0-0H
CS1st敗退
2015
この年、ヤクルトが何年かぶりにリーグ優勝を果たし、CS1st は伝統の一戦。ジャイアンツ対タイガースが実現します。
3位阪神は昨年、CS1stから勝ち上がり日本シリーズ進出を決めているため、2年連続での下克上を狙いました。
そんな中迎えた初戦は9回まで決着つかず延長戦へと続きます
迎えた10回の裏、一死満塁とするとバッターは代打として大活躍した高橋由伸を迎えます。
警戒しすぎたバッテリーはボール球を重ね、まさかの押し出しサヨナラ。まさかの展開で初戦を落とします。
何としても勝たなければいけない2戦目は初回からホームラン攻勢
ゴメス、マートンの二者連続ホームランで先制するとそのリードを保ち、勝負を最終戦まで繋げます。
何としても勝ちたいタイガースでしたが、阿部の2打点に岩田の暴投が重なり勝負あり。
敵地でのCS勝ち上がりはなりませんでした。
【戦績】
- H2-3G
- H4-2G
- H1-3G
CS1st敗退
2016
CSファイナルで25年ぶりにリーグ優勝を果たした広島が待ち構えるなか
11年ぶりにAクラスに入ったDeNAが3位に躍進し、初のCS出場を果たします
何としても勝ちたい横浜は、梶谷、筒香、ロペスのホームランで巨人を粉砕、あと一勝でファイナルステージ進出までこぎつけます。
迎えた2戦目は7回まで1−1と互角の戦いを見せますが、長野にタイムリーを打たれ惜しくも敗戦。後が無くなります。
迎えたCS1st最終戦
両軍初回に2ランホームランが飛び出すと、お互い一点を取り合い試合は延長に入ります。このまま引き分けで終わると規定でジャイアンツが勝ち上がりとなるのでDeNAは何としても勝利が必要となります。
11回の裏。先頭倉本の澤村強襲安打で田原を引きずり出すと、エリアンの犠打で1死2塁とします。
打席に入った嶺井が決死のレフトオーバーを放ち、球団史上初めてのCSファイナル進出を決めました。
※あの有名な鈴木尚 牽制死事件はこの試合の球界に起こりました
CSファイナルに進んだ横浜でしたが、1戦目2戦目に完封負けを喫しあとがなくなります。
3戦目に引退を表明している黒田から3点をもぎ取り勝利しますが、第4戦の初回に6失点。最終的には7−8まで追い上げますが、初めてのCSはここで終了となりました。
【戦績】
- De5-3G
- De1-2G
- De4-3G
CS1st突破
- De0-5C
- De0–3C
- De3-0C
- De7-8C
CSファイナル敗退
2017
前年に続き3位でCSを決めたDeNA
初戦こそ阪神に抑え込まれ敗戦しますが、翌日に打線が爆発し13得点!
翌日は雨天中止で、代替日もグランドコンディションが最悪ななか試合を迎えます。
グランドは泥んこですが、試合は熱い!投打がかみ合い6-1で阪神に勝利。2年連続でのファイナルステージ進出を決めます。
前年と同じ組み合わせになったファイナルステージ
なんと1戦目に完封負けするところまで、まったく一緒な展開を迎えます。
しかし2戦目からは違った。
6−2で広島に勝利すると、翌日から一点差ゲームを連続でものにし、日本シリーズへ王手をかけます。
迎えた最終戦も広島の先発 野村を打ち崩し、9-3で見事勝利!
CS導入から11年目で初めて3位チームが日本シリーズ進出を果たします!
19年ぶりに進出した日本シリーズ第1戦では先発井納、中継ぎ陣が打ち込まれ10失点。打線も桑原の内野ゴロの間の一点に抑え込まれます。
2戦目と3戦目は打って変わって一点差の好ゲームになりますが、経験で勝るソフトバンクに惜敗。三連敗を喫します
このまま敗退か?と思われましたが、先発のルーキー濱口が8回1死までノーヒットノーランの快投をみせ、シリーズ初勝利
勢いに乗った5戦目も筒香の二本の長打で勝利を納めます。
福岡に来てもDeNAの勢いは止まりません
先制を許すも5回に3点を入れ、9回の地点で一点リード。抑えの山崎康晃を投入します。
このまま勝利!かと思われましたが、元横浜の内川にまさかの同点弾を叩き込まれます。
10回こそ切り抜けますが、続く11回に川島によるサヨナラタイムリーを打たれゲームセット。
横浜の21世紀初の日本一はお預けとなりました。
【戦績】
- De0-2H
- De13-6H
- De6-1H
CS1st突破
- De0-3C
- De6-2C
- De1-0C
- De4-3C
- De9-3C
CSファイナル突破
- De1-10S
- De3-4S
- De2-3S
- De6-0S
- De5-4S
- De3-4S
日本シリーズ敗退
2018
2015年以来のCS出場を果たしたヤクルトはCS導入後では唯一日本シリーズ進出がありません
対するジャイアンツも退任する高橋監督のため、なんとか3位からの日本シリーズを狙いたい一戦となります。
初戦の3回、坂本がホームランを放ち勝ち越すと、5回途中から上原がリリーフに入ります。無失点に抑えると、7回に陽・亀井のタイムリーで追加点を取りリードを広げます。
終盤に畠、山口の救援で勝利したジャイアンツ。
ベテラン、若手、FA選手らが活躍しての勝利を収めます。
すると2戦目は3本のホームランで早々に試合を決めると、先発 菅野がCS史上初のノーヒットノーランでヤクルトをシャットアウト。3年ぶりにファイナルステージへ進みます。
なんとか日本シリーズに進みたいジャイアンツでしたが、三戦で計3得点に打撃陣が封じ込められると、逆に投手陣が15失点と打ち込まれ三連敗でシリーズを終えました。
【戦績】
- G4-1Y
- G4-0Y
CS1st突破
- G1-6C
- G1-5C
- G1-4C
CSファイナル敗退
まとめ
以上が3位チームのCS成績のすべてです!
CS1stの結果は、
16勝14敗1分
なんと3位チームが勝ち越しを決めています!
突破率で見ても過去12年のうち6度、3位のチームが突破しているので、まさに互角と言えるでしょう!
そして気になるファイナルステージは、
7勝15敗1分
※アドバンテージ1勝含まず
突破率で見ても過去12年間でたった一度とかなり不利な結果となっています。
いかがでしたか?
個人的には1stステージの成績がまったくの互角、いや、それ以上だったことに驚いています。
その反面、ファイナルステージはアドバンテージを含まずとも優勝チームが大きく勝ち越していましたね。
おそらく1stステージで先発や中継ぎをつぎ込んでいるので、しょうがない部分もありますが、そもそも優勝チームと3位のチームってかなり戦力に差があるよね。
そんな中、日本シリーズまで行ったDeNAってスゴくない!?
今年も明日からCSが始まります!
阪神タイガースの下克上はあるのか!?
順当に上位チームが勝ち進むのか、
是非ともメガホン片手に見守りましょう!
次回の記事ではパリーグの戦績を取り上げます!またね〜